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ウィルコム W-ZERO3 ガイドブック [PDA]

W-ZERO3ガイドブック

W-ZERO3ガイドブック

ウィルコムのPHS内蔵(厳密には、W-SIM対応)のPDA、W-ZERO3の予約が12月9日に開始されました。

予約当日は大混乱で、

といった具合で、人気のほどがうかがえます。 各ニュースを見ていて、ちょっと気になったのが、ユーザー層。
携帯電話から流れてきたPC初心者が含まれていると、「なんだ、こんなの結局複雑すぎて使えないじゃん」なんて評価になるのが一番怖いですね。
過去にPocketPC搭載のPDAを使用していた方ならば問題ないと思いますが、携帯電話のようなシンプルなつくりになっていると思ったら、大間違いです。なにせ、OSはマイクロソフト製です。
海外ではどうか分かりませんが、少なくとも日本ではマイクロソフトのOSを採用している例はないと思います。
理由は?
そう、複雑すぎて、PCを使いこなせないユーザーには不向きだから。

一番上にあげた、アスキームックのW-ZERO3ガイドブックでは、そんなユーザーでもこれだけの機能が使えますよ、というプロモーション本に仕上げてあります。
内容は多岐にわたっていて、W-ZERO3の基本機能は勿論、搭載アプリケーションの紹介、一番の目玉といえる無線LANの活用方法、料金プランの選び方、PDA対応Webサイト、PocketPC対応アプリケーション(フリーウェア・シェアウェアなど)の紹介など、項目数は十分です。
ただ、ページ数が絶対的に少ないので、奥まで突っ込んだ説明がなされていないのは仕方ないところでしょう。

そこで、ここでは、ちょっと補足をしておきたいと思います。
(私はアスキー、この本の著者とは全く無関係です。あくまでこの本を読んだ読者としての感想です。)

  • W-ZERO3の想定ユーザーは?
    今までにPDAにCF通信カードを組み合わせてバリバリ使いこなしていた、ノートPCにAirEDGEPhone(京ぽん、など)やCF通信カードを組み合わせて使っていたが重くてたまらん、という方々には最強のツールになってくれることと思います。
  • 逆にヤバそうなユーザーは?
    携帯は使えるが、PCは使えこなせない、といった方々。
    基本的な操作性はWindowsの流れをくむものとなっています。目的の操作をしようとしてもなかなかたどり着けない可能性があります。まあ、WindowsXPを使いこなせている方ならば、問題ないと思います。
  • WindowsXPのアプリケーションは動く?
    W-ZERO3は、OSにWindowsMobile5.0 for PocketPCを採用しています。
    名前からして、一見、Windowsのアプリケーションが動作するように見受けられますが、OSとしては全くの別物なので、答えは「No」です。この辺については、ガイドブックでも触れられていますね。
    ただ一点足りないのは、PocketPC向けのアプリケーションというのは各CPU向けにリリースされているのが一般的です。
    用は、SHやMIPS向けのみに配布されているアプリケーションは動作しません。
    ただ、開発環境は充実している(無償で入手可能、詳しくは、マイクロソフトのWindows Mobileを参照)ので、ソースが入手できれば何とかなる場合が多いと思います。
    数年前まで、AppleのMacが68000とPowerPCが混在していた時期に、2種類のパッケージが存在していたことを覚えている方もいる方もいらっしゃるでしょう。ちょうどあんなイメージだと思ってください。
    WindowsマシンでもIntel,AMD,その他メーカのプロセッサが混在していますがパッケージは一つですよね。これとは違うということです。
  • PHS内蔵のPDAって他にないの?
    あります、というか、ありました。
    最初に登場したのは、東芝から発売された「Genio」私はこれのユーザーでした。
    もう十年位前のマシンで、当時はハードウェア環境も貧弱で、モノクロ液晶搭載機でした。
    あとは、IBMのChipCard:VW-200をベースに京セラから発売されたDataScopeというPDAがありました。
    これは、Docomo向けの製品もありましたので、ご存知の方も多いと思います。
  • 料金プランがわかりにくい
    基本的には、ウィルコム定額プラン+データ定額を使っておけば問題ないと思いますが、
    通信が月額固定でできればよい、という方向けですが、So-netが提供している通信サービスで「bitWarp」というサービスがあります。
    この中に、bitWarpPDAというプランがあって、これだと、128kの通信が使い放題で月額2,100円です。
    ただ、対応PDAが限定されているので、事前にチェックしておく必要があります。
    主な対応PDAとしては、SHARP ザウルス SL-C3100TOSHIBA GENIO e830Whp iPAQ Pocket PC hx4700 FA282A#ABJなど、著名なPDAはサポートされています。
  • あの大きなPDAを耳に当てて通話するの?
    抵抗感のある方も多いと思います。私がGenioを使用していたころは、イヤホンマイクが一般的でなかったので、そのまま耳に当てて通話していたものでした。
    現在では、道路交通法の改正にあわせて様々なイヤホンマイク、ヘッドセットが登場しています。
    W-ZERO3のコネクタは携帯電話で多く採用されている平方のものです。
    ガイドブックでは、W-ZERO3をBluetooth化してワイヤレスでハンズフリーで使用する例が紹介されています。
    Amazonで探してみると、I-O DATA PDI-B912/AG 携帯電話用 Bluetoothアダプターがそれっぽいですね。これに好みのBluetooth対応ヘッドセットを組み合わせればよい、ということだと思います。
    W-ZERO3がBluetooth対応だったらよかったんですけどね。
    ちなみに、有線接続でOKといことならば、ソニーからSONY DRC-M10SF 携帯電話接続コードという製品が発売されいます。詳細は、リンク先を参照してほしいのですが、マイクもついていますね。
    イヤホンだけ使えればOkということならば、SONY DRC-10F 携帯電話用接続コード(平型プラグ)なんてのもありますね。
  • W-ZERO3をPCのモデムとして使える?
    使えます。但し、別途プロバイダ料金、契約プランがウィルコム定額プラン+データ定額の場合は上限額が跳ね上がります。
    コストパフォーマンスを重視するのであれば、つなぎ放題1xやリアルインターネットプラスも検討してみる価値はあります。特に、つなぎ放題1xは、AB割と年間契約で30%OFFになります。さらに、長期割引も対応しているので、最大で40%OFFになります。(私はずっとコレです。)PC接続もする方には、お勧めです。マルチパックなんて邪道です。それだったら、bitWarpと昼得コースのほうが安上がりです。
  • 液晶サイズ
    W-ZERO3の液晶はVGA対応の3.7型を採用しています。
    ガイドブックでは、携帯電話の4倍の情報量とありますね。これは間違いではありません。
    液晶(ブラウン管も同じですが)サイズは対角の長さで決まります。
    携帯電話で一般的に使用されている液晶は2.2インチのQVGA液晶。
    つまり、同じ文字サイズを維持するには、ちょっと足りない、ということが分かると思います。
    小さい字の苦手な方は...厳しいかもそれません。
    見方を変えると、PCで標準的に使用される液晶はSXGA(1280×1024)の17インチくらいだと思います。
    これと比較すると、PCの文字サイズを維持するには、到底小さすぎる液晶、ということも分かると思います。
    また、購入しようとする方が、W-ZERO3をどう使おうと思っているかにもよりますが、例えば、ExcelやWordをPCの左上1/4にリサイズ&移動して使ってみてください。どうでしょうか?問題ないと思えば、大丈夫です。足りないと思う方には...多分、購入後、不満に感じることでしょう。
    少なくとも、ガイドブックのExcelのスクリーンショットを見る限り、私には物足りないです。
    もともと、PDAは、それ一台で完結するものではなく、あくまでもPCと組み合わせて使用することで、最高のパフォーマンスを発揮できるものなのです。
  • W-SIMを外した状態で携帯電話やPHSを使って通信できる?
    できません。これが可能である条件には幾つかあるのですが、W-ZERO3のUSB端子はホストになれません。(あくまでも、そのまま、という条件での話しです。)
    また、miniSDスロットもSDIO規格になっていませんので、ここにminiSDの通信カードを挿入して使うこともできません。
    あくまでも、W-SIMを使用することを前提に設計されたPDAなのです。
  • バッテリーについて
    W-ZERO3のバッテリーは連続待ち受け200時間となっています。(ガイドブックより)
    これは、京ぽんと同レベル。
    京ぽんでは、通信しまくっていると、1時間くらいでバッテリー切れになっちゃいます。
    ただ、京ぽんの場合、バッテリーが普通サイズなので、PCからのUSB充電やよくあるバッテリーチャージャーで充電可能なので、何とかなるのですが、W-ZERO3の場合、消費電力>充電量、となるため、公式にはUSB充電不可となっていることのようです。
    バッテリー切れに悩まされることもあるかもしれません。
    基本的にPDAは「毎日充電」だと思っていたほうがよいです。
    通信の使用頻度が高い場合は、持ち運び専用充電器もあったほうが安心です。
    (モバイルPCを持ち歩いている人には常識ですね。)
あくまでも、W-ZERO3を否定するものではなく、一台にこれだけの機能を詰め込むことによる弊害もありますよ、ということを知った上でW-ZERO3を活用して欲しい、ということです。
確かに、SL-C3100+USBホストケーブルが安いところでも5万円台ですから、VGA液晶搭載のPDAとしては破格なので、飛びつきたくなる気持ちは分からないではありません。

私は、シャープ製品(ソニーも)の初期ロットには手を出さない方針なので、今回は見送りますが、次ロット登場以降におそらく購入すると思います。
それまでは、今のモバイルPC(ソニーPCG-N505)&京ぽん(AH-K3001V)で頑張りたいと思います。

購入された方は、よい点、悪い点を正直に伝えてほしいです。
決して、so-netBlogで展開されたソニーのWalkmanAシリーズのようなことがないように祈りたいものです。
(詳しく知らない方は、connect playerでぐぐってね。)

最後になりますが、ウィルコムストアでは、W-ZERO3以外にもW-SIM対応のPHSが販売されています。W-ZERO3を使用していて、「やっぱ、常時携帯するには大きいなあ」と思ったら、検討してみてはいかがでしょうか。W-SIMなので、差し替えるだけで使えます。
SIM STYLE ケータイとデータ通信の新しいカタチ。(ウィルコムストア)
(12月10日現在、つながりにくくなっています。)

■参考書(1月28日追記
年も明けて、W-ZERO3の新しい使いこなし本が登場しました。
  • W-ZERO3を使いたおす本
    W-ZERO3を使いたおす本
    インプレスなどの記事を掲載しているライター・法林岳之氏が著者となっています。
    発売前ですが、Amazonの内容紹介によると、
    携帯+Windows+無線LAN=W-ZERO3! PHS端末とPDAがひとつになったウィルコムの最新型スマートフォン「W-ZERO3」を使いこなすため、その操作法から活用術まで“使える”ノウハウを一挙解説します。料金プランの選び方に始まり、通信方法を使い分けてウェブやメールを上手に使うノウハウ、音楽・動画・インターネット放送・写真・ゲームなどで楽しむワザ、パソコンと連携したり仕事に活用したりする方法、おすすめの設定やフリーソフトまで紹介します。仕事もプライベートもポケットに!
    とのこと。彼ならではの分かりやすい記述だとよいですね。
    (2月9日発売予定)
  • ウィルコム W-ZERO3 PERFECT GUIDE PERFECT GUIDEシリーズ(4)
    ウィルコム W-ZERO3 PERFECT GUIDE PERFECT GUIDEシリーズ(4)
    アスキーのPERFECT GUIDEシリーズ、内容紹介によると、ウィルコム W-ZERO3の大技・裏技が満載!!アプリの追加によるカスタマイズやソフトの自作、Skypeの利用などを網羅、ということなので、より活用したい方向け、といえるでしょうか。
    ・・・と思ったら、1月28日現在で在庫切れのようです。W-ZERO3をいまいち活用できなくて、PERFECT GUIDEシリーズを待っていた方が多かったのかもしれませんね。

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